デザインやイラストを専門学校で学ぶ学生さんで、就職活動での書類選考通過に苦労されているとのこと、心中お察しいたします。考えられる原因はいくつかありますので、一つずつ見ていきましょう。
1. ポートフォリオの質と見せ方
デザイン・イラスト系の就職活動において、ポートフォリオは最も重要視される書類です。
- 作品の質が企業の求めるレベルに達していない: 専門学校で学んだとはいえ、プロの現場で通用するレベルの作品が少ない、あるいはターゲットとする企業が求めるテイストと合っていない可能性があります。
- 作品数が少ない、またはバリエーションが少ない: 企業側は、あなたのスキルや表現の幅を知りたいと考えています。様々なジャンルやスタイルの作品が不足していると、適応力に疑問を持たれるかもしれません。
- ポートフォリオの見せ方が悪い: レイアウトが見にくい、画像が粗い、説明文が不十分など、せっかくの良い作品も伝わりにくい見せ方だと評価が下がってしまいます。
- コンセプトや制作意図が不明確: 単に作品を並べるだけでなく、なぜその作品を作ったのか、どのような意図や課題解決があったのかが明確でないと、企業はあなたの思考プロセスを理解できません。
2. 履歴書・職務経歴書の内容
ポートフォリオに目が行きがちですが、履歴書や職務経歴書も企業があなたの基本的な情報やビジネススキルを判断する重要な書類です。
- 志望動機が使い回し、または具体的でない: その企業でなければならない理由や、あなたのスキルがどのように貢献できるのかが具体的に書かれていないと、熱意が伝わりません。
- 自己PRが企業ニーズとずれている: 企業が求めている人物像やスキルと、あなたの自己PRがマッチしていない可能性があります。
- 学んできたことが応募職種と結びついていない: 専門学校で学んだ内容が、応募する職種でどのように活かせるのかが明確に示されていないと、企業は採用後の活躍イメージを持ちにくいです。
- 誤字脱字が多い、または基本的なビジネスマナーが欠けている: 細かいことですが、書類作成の丁寧さは、仕事への取り組み方や注意力と結びつけて見られることがあります。
3. 応募先のミスマッチ
あなたのスキルや作品のテイストが、応募している企業の求めるものと合っていない可能性も考えられます。
- 企業の特性や求める人材像を十分に理解していない: 企業のWebサイトや採用情報、SNSなどをよく見て、どのようなデザインやイラストを手がけているのか、どのような企業文化なのかを把握できていますか?
- 募集要項をよく読んでいない: 必須スキルや歓迎スキル、経験などがあなたの現状と大きく乖離している場合、書類選考を通過するのは難しいでしょう。
4. その他
- 応募数が少ない: 企業との相性もあるため、応募数を増やすことで書類選考通過の確率は上がります。ただし、数をこなすだけでなく、一つ一つの応募の質を高めることが前提です。
- 客観的なフィードバックを受けていない: 友人や先生、キャリアセンターの職員など、第三者にポートフォリオや応募書類を見てもらい、客観的な意見を聞くことは非常に有効です。
これらの原因を踏まえ、ご自身の書類や活動内容を見直してみることをお勧めします。特に、ポートフォリオの改善と、応募企業に合わせた書類のカスタマイズは非常に重要です。
もしよろしければ、具体的にどのような企業に応募しているのか、ポートフォリオはどのような構成になっているのかなど、もう少し詳しく教えていただけますか?それによって、さらに具体的なアドバイスができるかもしれません。
コメント